栃木県内の霊場巡礼のブログです。

2017年4月アーカイブ

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栃木県日光市鉢石町にある下野三十三観音第二番札所鉢石山 観音寺です。
鉢石山 観音寺は、国道119号から左手に急坂を登ると日光市役所の西側にあります。
宗派は天台宗千手観音菩薩を本尊としています。

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急坂を登ると山門があり、手前から石段を登ると観音堂があります。
境内はかなり広く、本堂の前には日光市街を見下ろすように鐘楼があります。

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本堂の拝殿で合掌参拝。
下右は、佐久問甘海の句碑。
"撃のほる山や大悲の風かをる"

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鉢石山観音寺は、弘仁十年(820年)に弘法大師空海によって開かれた古刹です。
江戸時代に東照宮が鎮座されたとき慈眼大師天海大僧正から鉢石山無量寿院観音寺の称号を頂きました。

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本堂脇には春を告げるヤシオツツジや枝垂れ桜が咲き乱れていました。

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山門前の右手から石仏が並ぶ石段を登ると杉木立の中に千手観音の御堂大悲殿がひっそりと佇んでいます。
ここが、観音寺発祥の地と言われています。
扁額には大悲殿とある。
年1回(8月9日)に弘法大師空海自刻と云われる千手観音像が本堂から移されて御開帳されます。

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観音堂からは日光市街が一望でき、国道119号線が真っ直ぐに伸びています。
下右は、享和3年(1803年)華道の門人達が建立した草木塚供養塔です。
草紅葉 木も 終あり 始めあり  宗明居士

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下は、鉢石山 観音寺で頂いたしおりと御朱印です。

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鉢石山 観音寺
栃木県日光市上鉢石町1003
TEL 0288-54-0339


閑話休題
日光市鉢石町について松尾芭蕉が曾良と歩いた奥の細道で紹介されている。
元禄2年(1689年)2月(旧暦)に出立し芭蕉一行は4月1日(旧暦)に日光に着きました。
その晩鉢石宿に泊まった件が奥の細道曾良随行日記に記されています。

奥の細道
卅日、日光山の梺に泊る。 あるじの云けるやう、「我名を佛五左衛門と云。
萬正直を旨とする故に、人かくは申侍まゝ、一夜の草の枕も打解て休み給へ」と云。
いかなる仏の濁世塵土に示現して、かゝる桑門の乞食順礼ごときの人をたすけ給ふにやと、あるじのなす事に心をとゞめてみるに、唯無智無分別にして、正直偏固の者也。
剛毅木訥の仁に近きたぐひ、気禀の清質尤尊ぶべし。

現代語訳
三十日、日光山のふもとに泊まる 。ここの主が、
「わが名、仏五左衛門と申します。なにごとも正直を旨といたしますゆえ、人もこのように申しますもので。一夜の草枕 、打ち解けてお休みなさいますよう」
 という。いかなる仏が、この濁世塵土に現れ出でて 、このような桑門の 乞食巡礼ごときものをお助けくださるのかと、主のなすことに心をつけて見ていると、ただ無知無分別にして馬鹿正直なるものであった。剛毅木訥は仁に近し 、というが、生まれついての清らかなこころ、もっとも尊ぶべきであろう。

曾良随行日記
一 四月朔日
前夜ヨリ小雨降。辰上尅、宿ヲ出。止テハ折々小雨ス。終日雲、午ノ尅、日光ヘ着。雨止。清水寺の書、養源院ヘ届。大楽院ヘ使僧ヲ被添、折節大楽院客有之。未ノ下尅迄待テ御宮拝見。終テ其夜日光上鉢石町五左衛門ト云者ノ方ニ宿。壱五貳四。

現代語訳
四月一日、前夜より小雨降る。辰の上刻、宿を出る。やんでのち、時々小雨となる。終日曇り。午の刻、日光に着。雨上がる。清水寺の書を養源院 へ届ける。大楽院へ使いの僧をつけてくれた。折悪しく大楽院に別客あり。未の下刻まで待って、お宮を拝見することができた。その夜は、日光上鉢石町の五左衛門というものの方に泊まる。一五二四。

芭蕉一行は日光山内などを見学したそうですが鉢石山観音寺へのお参りも五左衛門さんから勧められたのかな?
それから、私のサイト奥の細道in栃木でも日光を紹介しています。


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つい最近、日光の二社一寺で御朱印を頂けることを知りました。
日光二社一寺御朱印めぐりは、平成二十九年二月現在四十一ヶ所あるそうです。
御朱印帳を新調して日光二社一寺の御朱印を頂こうかなと思っています。
今、下野三十三観音札所巡りをしていますが現在十五ヶ所の巡礼が終わっています。
結願までは今年一杯掛かりそうです。

日光地区で頂いた御朱印。
下左は、日光山清滝寺
下右は、日光山本宮四本龍寺

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日光二社一寺御朱印めぐり サイト


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栃木県栃木市大平町にある下野三十三観音第二十五番札所金剛峯山 如意輪寺です。
如意輪寺は旧例幣使街道の富田宿にあり徳川家の脇本陣としていました。
場所は東武日光線新大平駅の北西にあるお寺です。
宗派は真言宗豊山派如意輪観世音菩薩を本尊としています。
(脇侍として大日如来

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入口には阿吽の仁王像が門の上で睨みを利かせています。
正面には古い本堂があり拝殿で合掌参拝。
扁額には大日閣と書かれた扁額が掲げられ大日如来も脇侍として安置されているそうです。

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境内の西側には瑠璃光と扁額に記された観音堂が置かれています。

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境内の中央には大きな欅があり、東側には石像と北向き地蔵尊があります。(下左)

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如意輪寺の本堂には徳川家の葵の御紋があります。(下左)
天正19年(1591年)に徳川家康公御一行が如意輪寺に立ち寄られたとあります。
更に元禄13年(1700年)3月には徳川綱吉公の母君桂昌院様が尊像と観音堂が寄進されたとあります。
徳川家とは深い関係にあり由緒あるお寺様なのですね。

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今回、住職様不住の為御朱印は頂くことが出来ませんでした。
後日、再訪したいと思います。

金剛峯山 如意輪寺
栃木県栃木市富田1455
TEL 0282-43-2502


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栃木県矢板市寺山にある下野三十三観音第七番札所与楽山観音寺です。
寺山観音寺は高原山の山懐、矢板市中心地から県道272号線で北西に5kmほど。
寺山は山間にある10軒ほどの集落で観音寺は静寂の中に佇んでいました。

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杉木立の中の参道を行くと朱に染められた立派な山門(仁王門)があります。

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圧倒するように両翼を広げたような山門には霊気さえ感じさせられます。

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両脇にある阿吽の仁王像を見ながら山門を潜ると大同元年(806年)に再建された本堂があります。
寺山観音寺は、724年に行基が建てた法楽寺が始まりとされます。
真言宗智山派のお寺で千手観音菩薩像を本尊とされています。

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白木造りの本堂には古刹を感じさせられます。
拝殿では手を合わせて合掌。無事を祈りました。

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本堂の前には水子地蔵尊が祀られ、その脇には洗心童子の像が建っていました。
また、仁王門の脇には樹齢約350年と云われる大イチョウがあります。
そして、その前にはゆうれいの腰掛石なるものが置かれていました。

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下は、本堂脇にある山門と懐かしい庫裡かな?

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下左は、境内の高台にある鐘楼。ここから矢板市街が眺望できます。
下右は、県道272号から寺山への入口。

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下は、寺山観音寺の案内板とここで頂いた御朱印です。

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与楽山観音寺(寺山観音寺)Wikipediaより
栃木県矢板市長井1875


閑話休題。

御朱印を頂く間、おばあちゃんにリーダー講習会でお世話になった事を話しましたらその頃の懐かしいお話を聞くことが出来ました。
また、手厚いおもてなしも受け懐かしい一時を過ごしてきました。
帰りにはお土産まで頂きまして、おばあちゃんありがとう。

私が中学3年生の時、リーダー講習会として郡内の各中学校から5人ほどが選ばれ2泊3日の合宿がありました。その時の会場となったのが、ここ寺山観音寺です。
十年ほど前に訪問し寺の奥さんに庫裏を案内して頂いた。 ここで皆さんが寝起きして食事をとった所ですよ。と奥さんに言われたときにはあまりの狭さと天井の低さに驚いてしまった記憶がある。
講習会は夏休みの期間で蝉の声で寺全体を包んでいた中での合宿でした。 たしか、家から米5合と箸を持ってがたぼこ道を先生に送って頂いた想い出があります。 特に印象に残っているのは、夕方になるとヒグラシが鳴き始め2泊3日とはいえホームシックになったこと。 裏山にあるみつもち山にハイキングしてその途中沢の川原で飯盒炊爨をしたこと。 そして、最終日には楼門の前の広場でキャンプファイヤーをしたことなど、今でも鮮明に覚えている。

それから、近郊にある日帰り温泉
お勧めは、赤滝鉱泉でしょうか。
赤滝鉱泉は、山の中の一軒宿。泉質は鉱泉だがなかなかの風情です。
私も一度だけ訪れてみましたが残念ながら休日のため浸ることは出来ませんでした。
機会が有ったらのんびりと浸かってみようかと思っています。
因みに、寺山観音寺近郊には寺山鉱泉小滝鉱泉があります。
いずれも山の中の一軒宿で泉質は鉱泉ですがそれなりの趣きがあります。


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桜咲く紫雲山千手院を撮ってきました。
千手院は栃木県鹿沼市千手山公園にある下野三十三観音第三十一番札所です。
写真は、千手院の仁王門です。

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千手山公園では桜祭りが行われており満開の桜を満喫してきました。

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本堂は、天文四年(1535年)の創建といわれ、鎌倉時代末期の作といわれる本尊の千手観音菩薩坐像が納められています。

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下は、満開の桜の中の仁王門本堂です。

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紫雲山千手院(鹿沼市)

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桜咲く金瀧山清水寺の春を撮ってきました。
清水寺は栃木県栃木市大平町西山田にある下野三十三観音第二十六番札所です。

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清水寺周辺は桜と菜の花が満開で素晴らしい光景を堪能してきました。

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十一面千手観世音菩薩立像が納められている観音堂です。

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観音寺脇の水辺には今が盛りとシャガが咲き誇っていました。

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下は、参道脇の老木にひっそりと咲く桜とお地蔵様。

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清水寺前の駐車場から見る桜と菜の花が咲き乱れる素晴らしい光景です。

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金瀧山清水寺
栃木県栃木市大平町西山田3427
TEL 0282-43-3863 

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