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境の明神「住吉神社」

芦野の遊行柳を後に、国道294号線を板屋一里塚、泉田一里塚へと山間の静かな集落を通り過ぎ、栃木県と福島県の県境へと車を走らせる。
山間の道を北上し、山中、明神の集落を過ぎると道のすぐ左側に境の明神が見えてくる。
ここは住吉神社といい関東から陸奥への国境峠の手前栃木県側に鎮座している。
鳥居や狛犬などは古さを感じるが、社殿は焼失したために新しく造られたそうである。



境の明神と玉津島神社

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「玉津島神社」

峠を境に福島県側には玉津島神社がある。狭い国道から左側に石段を登り鳥居をくぐると奥に古びた社殿がある。
関東側の住吉神社は明るく開けているがこちらの神社は峠の北側にあり、昼間でも薄暗い。
境内にはたくさんの石碑が建っており、その中に芭蕉の句碑と大江丸の句碑が残っている。





”風流の初やおくの田植え歌”     芭蕉
”能因にくさめさせたる秋はここ”   大江丸



峠から福島県側に下がると最初の集落泉岡へ入る。
集落の手前、国道から右手に折れると白河の関への道となる。
山間の道の所々には”おくのほそ道”の石柱が建っており、途中、人家の少ない和平の山道を通って旗宿へ着く。
新しい関守橋を渡り、関跡の前を通り過ぎて道なりに行くと”白河関の森公園”がある。
ここは関跡の東側にあり、よく整備された広い公園で売店や食堂などがあってのんびりと散策できる。
広い駐車場に車を置いて公園内を散策しながら西側の小高い山にある白河の関跡へ向かう。



”白河関の森公園”の中央には芭蕉と曾良の像がある。
自然石の台座には芭蕉と曾良の句が刻み込まれている。

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”風流の初やおくの田植え歌”     芭蕉
”卯の花をかざしに関の晴かな”    曾良



駐車場からは売店の裏手から関跡を回り込むように道があり、白河の関跡の正面に出る。
手を清めて石段を登り詰めると白河神社があり、左手には平兼盛、能因法師、梶原景季の詠歌三題を刻んだ歌碑がある。
右手に行くと空堀に囲まれた館跡。その前には石に刻み込まれた芭蕉碑がある。
ここには往時を偲ばせる遺構が点在していて解説板を読みながらの散策。

ここをクリックして下さい。詠歌三題の歌碑説明が表示されます。



「奥の細道白川の関」の碑

昭和41年、国指定の史跡となったことを記念して昭和43年建てられた。

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