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大日橋
「大日橋」
裏見の滝から国道に戻り、はす向かいの狭い道を入ると安良沢(あらさわ)小学校があり、道沿いにそのまま奥まで行くと大谷川に掛かる大日橋に出る。
狭い駐車場に車を置き、橋げたのたもとから降りていくと大日堂跡がある。

大日堂には、芭蕉一行が立ち寄ったという記述は「奥の細道」にも「曽良随行日記」にもないが、大日堂跡には芭蕉の句碑が残されている。

大日堂跡
「大日堂跡」
ここは慶安2年(1649)大楽院第二世の恵海が再建し、素晴らしい景観であったという。
かつては美しい庭園がある寺院であったが、明治35年(1902)の大谷川の大洪水で堂宇は流失、その後大正8年(1919)の大洪水で残っていた一堂、池、石仏などすべてが流失して今は石塔だけが残っている。
明治9年(1876)の中禅寺行幸では明治天皇が大日堂で少憩されている。


参考資料(隋想社編 郷愁の日光 石井敏夫絵葉書コレクションより)

大日堂跡

「大日堂跡」
ここには芭蕉の句碑や石仏などが並び建っている。

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大日堂之図(一) 大日堂之図(二) (日光山志より)


(日光山志)
植田孟縉著/渡辺華山他画
文政8年(1825)序、天保10(1839)年に刊行された日光山の名勝誌を影印・複製する。開祖勝道上人の伝記等、東照宮以前の歴史も含め、東照宮の社殿関係や祭礼、美術工芸分野に関する記述、門前町の描写など、多岐にわたって日光の名所・風物を案内する。挿画には渡辺華山・葛飾北斎をはじめとする多数の著名画家が筆をふるっている。