栃木県内で撮影した雲を紹介します。

2016年11月アーカイブ

雲と鈴木正一郎

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先日、古本屋を覗いていたら思い掛けなく懐かしい本を見つけた。
この本は、小学館で発行された自然観察シリーズの"雲"という本です。
著者は鈴木正一郎さんと倉嶋厚さんの共著で、1986年に初版発行された本でした。
あまりの懐かしさに買い求めてしまいました。(購入価格は100円でした。)

私が20歳の頃(1970年)私は雲の写真に魅せられ毎日のようにカメラを空に向けては雲ばかり撮っていました。
ちょうどその頃、宇都宮市内のデパートで鈴木正一郎さんの個展があり、カメラと私の撮った写真を持って会場に行きました。
なんとか先生にお会いして雲の写真の撮り方を指南して貰おうかと思ったのですが、残念ながら先生は不在で友人の方が対応して呉れた覚えがあります。
その時、話を伺いながら雲の表情の素晴らしさを改めて知りました。
展示された写真を見て、何故、青空が真っ黒で雲が真っ白なんだろう。
雲の素晴らしいグラディーションがどうして出るんだろうと、素人ながら思い悩んだ時期でもありました。
私が愛用していたカメラは、その頃人気のあった一眼レフカメラのアサヒペンタックスSPで、いつもカメラにモノクロフィルムを詰めて持って歩いていました。
レンズフィルターにR2やO2、偏光フィルターなどを付けたり、感度の低いフィルムを使いながらなんとか雲の表情を出すことが出来ました。
そして、週末の休みにはフィルム現像、夜には印画紙現像と楽しい時期でもありました。
その後、富士フィルムのミニコピーフィルム(感度32)を使うことで青空が真っ黒、雲のグラデーションが素晴らしく表現できることも知り好んで使った覚えがあります。(コピーフィルムは今は廃番だそうです。)

数年前、宇都宮市のカメラ店で宇都宮南部地区の写真愛好家の写真展があり偶然にも鈴木正一郎さんがそのクラブの顧問だったそうです。
会場の一角に、鈴木正一郎さんの素晴らしい雲の写真が飾られていた覚えがあります。

上の写真は、日光連山をバックにミニコピーフィルムで撮った雲の写真です。
多分、覆いかぶさる雲は層積雲かな。
※ 層積雲(Sc)は地表付近から2000mまでの低い所に現れる雲。くもり雲などと呼ばれています。

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