8月25日、ダム検証中であった思川開発事業の継続方針が発表されました。
ダム検証は、前政権が平成22年9月に国土交通大臣により新たな段階に入らないと言う指示でした。
南摩ダムもその対象になり、建設工事が中断されたまま6年の歳月が流れてしまいました。
そして、8月25日漸くダム建設工事の継続方針が発表されました。
私も2003年頃から上南摩の現状に惹かれ、現在まで上南摩地区の四季を撮り続けてきました。
撮り始めた頃は、丁度地権者が合意を得て離村されている最中でした。
その様子を私なりのカメラアイで数年撮り続けてみました。
ダム湖に沈むと思われる上南摩地区の山々が崩され、南摩川に這いつくばるように耕作された田畑が放棄され、荒地となってゆく光景は傍観者である私さえ何とも言えない寂しさを感じられずには居られませんでした。
何で、川幅の狭い堀っ子のような小川にダムなどを造るのか。
流れのない南摩川を見るたびに、その問いが私の脳裏を過っていました。
しかし、半世紀も前に突然降って湧いたダム計画に振り回された上南摩の人達の苦悩は幾何のものであっただろうか。
秋の気配を感じさせる今日、上南摩地区を撮ってきました。
下の写真は、県道付け替え道路1号トンネルの入口付近です。
上南摩地区を撮り始めた頃に綴った手記(2004年1月)
手記南摩(FLASHで作成してあります。)