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松田川ダムの見学ツアー第2弾の紹介です。
ダム堤体のエレベーターから降りるとそこは普段立ち入ることが出来ない天端通路。
天端通路から下流を見ると松田川ダムふれあいフェスティバルの行われているふれあい広場。
そして、常用洪水吐きの真上からはダムマニアが絶叫(ちょっとオーバー?)する光景が広がっていました。
堤頂幅は5mありそこには普段歩くことの出来ない天端通路が続いています。(上写真)
下左は、天端の南側から見たダム本体。
下右は、天端南側の岩盤付近。岩盤を固定する為に打ち込まれるロックボルトは50m位との事。
中は、常用洪水吐きの真上から見たふれあい広場。
天端通路より上流を見るとまつだ湖の素晴らしい光景が広がっています。
中央の波が立っている所の奥の方には噴水がありましたが現在は壊れているそうです。
ダムの南側には展望台があり松田川ダムの全景を見渡せます。(上右写真)
展望台の下はダム湖点検用のボート置き場があり中を見学することが出来ました。
下は、利水放流設備室の内部の様子です。
巻き上げ機械やワイヤーの太さには驚きました。
下は、床の穴から覗いた取水ゲートの様子です。
直線多重式鋼製ローラーゲートの説明版です。
下は、ダムサイト直下のゲート付近から見た常用洪水吐きの様子です。
前回来た時には放流されていましたが今回放流は見られませんでした。
職員の方に尋ねると、ダム湖の水位が下がって常用洪水吐きへの取水水位まで達していなかったそうです。(下右写真)
栃木県足利市松田川ダム広場で開催された松田川ダムふれあいフェスティバルに行ってきました。
松田川ダムの見学ツアーの参加が目的でした。
午前10時30分から始まり2時間ほどダム堤体内とダムの周辺設備などを見学してきました。
松田川ダムは、普段はゲートが締まりダム天端通路も立ち入ることが出来ないので良い機会でした。
お年寄りから子供まで20人ほどが参加されていました。
松田川ダムの見学ツアーは今回初めて開催されたそうです。
ダムサイト直下にあるゲート前で主催者の挨拶とダムについての丁寧な説明があり、早速堤体内へ。
堤高56mのダムが前面に聳え、その脇から見る松田川ダムの大きさには感動そのものでした。
ダムの堤体内に入ると長い点検用通路がどこまでも続いています。
コンクリートに囲まれた通路の壁や天井には結露ができ、自然のクーラーが程良く効いて寒いくらいです。
通路を歩いて堤体にあるエレベーターの入口まで行き、ダム天端までエレベーターで移動しました。
下は、ダム堤体内の通路です。
次回は、ダム天端通路からみた松田川ダムを紹介します。
松田川ダム(ダムin栃木にて紹介)
春まだ浅い早春の土呂部ダムを撮ってきました。
土呂部ダムは、栃木県日光市川俣土呂部地区にあり春にはまだ遠く、周辺の山々はまだ冬。
しかし、ダムサイト後方の岩壁にはヤシオツツジが咲き始め春の訪れを告げていました。
土呂部ダムは、堤頂長56m、堤高21.6mの重力式コンクリートダム。
総貯水容量は225千㎥、ローラーゲート1門。
1961年着工1963年完成、東京電力(株)で管理されています。
上中央の写真は2015年5月、右は2014年10月撮影です。
今年の芽吹きは今月下旬ごろでしょうか。
新緑の土呂部ダム(日光市)ダムin栃木Part2
錦秋の土呂部ダム(日光市)ダムin栃木Part2
早春の鬼怒川上流ダムはダムin栃木ダムマップにも登録されています。
google+を開設してダム写真を掲載しました。
早春の鬼怒川上流にあるダムを撮ってきました。
第一弾は、栃木県日光市川治地区にある五十里ダムです。
ダム周辺の山々の春はまだ浅く、木々は芽吹いたばかりです。
只、ダムサイトにあるソメイヨシノは満開でした。
堤頂長267m、堤高112mの重力式コンクリートダム。
クレスト2段式ローラーゲート3門、コンジット高圧ローラーゲート2門、ジェットフローゲート1門、ホーロージェットバルブ1門。
1950年着工1956年完成、国土交通省で管理されています。
五十里ダムは日本の大規模ダムの草分けで、当時は日本一高いダムでした。
放流設備高圧スライドゲートは国内ではじめて導入されました。
五十里ダムは、平成11年から平成14年度にかけて施設の改良工事が行われました。
今迄は、放流能力が毎秒約100㎥で放流ゲートが全開・全閉放流のみでダム湖の水位調整が難しく、放流すると下流の水位が急激に上昇する問題があったそうです。
その為に、ダム堤体に直径5mのトンネルを2本掘り、毎秒250㎥の放流設備を2門増設して合計500㎥の部分開度放流を可能にしたそうです。
上右の手前にある施設が増設部分。
下写真の右の方にある建物が増設部分。
五十里ダム施設改良事業参照
五十里ダム一般公開(日光市)ダムin栃木
栃木県矢板市寺山地区にある寺山ダムの春を切り撮ってきました。
ダムサイトにあるソメイヨシノとヤシオツツジが満開を迎えて咲き誇っていました。
寺山ダムは、高原山を水源とする那珂川水系宮川の上流に建設されました。
ダム形式は、堤高62.2m、堤頂長260m、総貯水容量256万㎥のセンターコア型ロックフィルダムです。
機能としては洪水調整、灌漑、不特定用水、 上水道用水等に利用されています。
1972年に着工、1984年に竣工し栃木県が管理しています。
上は、常用洪水吐き。
上右は、堤体内部への入口かな。
上左は、管理事務所脇にある満開のヤシオツツジ。
右は、ダム天端通路。
下は、ダムサイト直下にある水力発電所です。
ここは、栃木県が導入した「寺山ダムの管理用発電の活用によるESCO事業(ダムESCO事業)」による水力発電設備です。
ロックフィルダムの石積が素晴らしいですね。
寺山ダム(ダムin栃木より)
栃木県矢板市塩田地区にある塩田ダムの春を切り撮ってきました。
ダムサイトにあるソメイヨシノは満開を迎えて咲き誇っていました。
塩田ダムは那珂川水系簗目川の上流にあるダムで灌漑を目的に造られたました。
ダムの形式は、堤高26.1m、堤頂長218m、総貯水量46万㎥のロックフィルダムです。
管理は栃木県で、1977年に着工し2000年に竣工しました。
シンボルである取水塔は、現在塗装工事中でシートに覆われ見ることが出来ませんでした。
上左は、ダムの越流堤。
ダム天端から桜超し見る田園風景は素晴らしく、とちぎのふるさと田園風景百選にも選ばれています。
塩田ダム(矢板市)ダムin栃木より
栃木県日光市(旧今市市)大室地区にある大室ダムです。
このダムは、農業用水の安定供給を目的とし揚水機能を持った灌漑用の県営のダムです。
昭和58年に着工され平成14年に完成しました。
堤高は11.3m、堤頂長は178.25mのフィルダムです。
下は、大室ダムの排水口付近。
ダムの周辺には、大室ダム湖を一周できる遊歩道や一望できる展望台などがあり、今市市民の憩いの場として利用されています。
使用した画像は2012年5月に撮影しました。
大室ダムの詳細はこちらを参照して下さい。
栃木県栃木市大光寺町地区にある美田東部頭首工を紹介します。
美田東部頭首工は利根川水系渡良瀬川支流思川に造られた取水堰で、農業用水を取水する施設です。
ここは、昭和37年から同44年3月まで美田東部用水改良事業により用水の安定化を図るために建設されました。
規模としては、土砂吐2門、洪水吐1門、転倒堰2門、魚道2ヵ所を有するコンクリート永久堰
堰長 219m
土砂吐門扉 油圧式鋼製ローラーゲート 2門
洪水吐門扉 油圧式鋼製ローラーゲート 1門
洪水吐門扉 油圧式鋼製顛倒ゲート 2門
取水門扉 油圧式鋼製スライドゲート 3門
非常用門扉 手動式鋼製ローラーゲート 1門
竣工 昭和41年7月1日
管理 小山市美田東部土地改良区
上は、堰上流から。
下左は、堰から下流方面の大光寺橋を望む。現在新しい橋が建設中です。
下右は、堰に設けられた魚道。
下は、美田東部頭首工の竣工の銘版(プレート)
下は、美田東部頭首工の動画です。
美田東部頭首工
栃木県栃木市大光寺町946
TEL 0282-27-9215
詳細は水土里ネットとちぎで確認できます。
閑話休題
昭和55年頃、友人から鯉釣りを勧められ私が最初に鯉釣りの手解きを受けたのが思川でした。
投げ込み用のリール竿と吸い込み針を買い、友人に連れられて早速の手解き。しかも時刻は夜の9時頃。
釣り場は、頭首工の上流付近にある思川と黒川の合流地点で、この場所は野鯉釣り場のポイントで出合(であい)と呼ばれていました。
釣り場には、ポイントと言われるだけあって夜中でも数人の釣り人が陣取っていました。
早速、仕掛けをセットして川へ投げ込む。餌は練り餌、友人が言うには練り餌は耳たぶ位の柔らかさが丁度良い。
竿掛けに竿の先端に鈴を付けて竿を立て、待つ事1時間位だったかな、鈴がようやく鳴ってきた。
手応えを感じながらゆっくりと竿を上げると、30センチ位の鯉(放流物)これが最初の収穫。
これに気を良くして野鯉釣りに嵌ったのは言うまでもない。しかし、その後は渓流釣りに没頭しましたが。
そんな想い出のある頭首工でした。