先日、押入れを整理していたら奥の方の箱の中から懐かしいモノが出てきた。
それは、当時人気のあったポケットコンピューター。
SHARP製のPC-1360K。1986年に発売された漢字モードに対応したBASIC言語の優れものでした。
本体価格は、36,800円。
ドットプリンターCE-140PKの価格は忘れてしまったが両方で結構な価格だったと思う。(下右の写真)
その当時、私は会社で導入したNEC PC-9801VM(CPU4MHz)でBASIC言語を使って会社の請求書や見積書などを組み上げていた想い出がある。しかし、当時はノートPCなどは無く持ち運びに便利なポケットコンピューターに興味を持ったわけである。
最初は、友人から勧められて買ったカシオのポケコンPB-100を使ってみたが機能的に満足できずその後PC-1360Kを買ってみた。
仕事で使うとはいえ当時の環境では会社で買ってもらう訳にもいかず、仕方なしに自前で買い暇を見てはプログラムを組んでいた。
はじめは、PC-1360K本体だけ買ったがプログラムの記憶が出来ずテープレコーダーに記録出来、プリントアウトも出来るCE-140PKも買ったわけである。
手のひらサイズのポケコンの素晴らしさにのめり込み、夜更けまで楽しんだ想い出がある。
下左は、PC-1360K本体。
下右は、裏蓋を開けた写真でRAMCARD(CE-2H32M)32Kバイトが2枚装着されている。
電池はボタン電池CR2032が2個。新しい電池を入れれば、今でも起動可能ではないかな?
プログラムを組めるまで一番苦労したのはBASIC言語への取り組みだった。
数冊の本を買い一生懸命BASIC言語を覚えたものだ。(下右)
しかし基本を覚えてしまえば易しいもので、ある程度複雑なプログラムも組めるようになった。
上右の"ソフトライブラリィー4"の中にアマチュア無線用HAM用ログ管理のプログラムが載っていました。(下の写真)
やはり、アマチュア無線にも興味があったのでこのプログラムも利用した覚えがある。(今のハムログの前身かな?)
勤め先(木材会社)で使えるように作ったオリジナルのBASICプログラムが下です。
大学帳に言語を書き込みながらプログラムが正常に動作するか検証し、ある程度プログラムが出来上がったらプリントアウト。
そして、テープレコーダーへの保存。この繰り返しで完成したのが木材のデーター管理。(下右)
木材の種類・材積・価格や建材の種類・価格などデータベース化し検索などを可能にしました。
しかし、その後エクセルの前身のカルクソフトマルチプランや会社で導入したカルクソフトロータス1-2-3(MSDOS版)の便利さには驚愕した覚えがあります。でも、とても楽しい時代でしたよ。