母のハンドバックから長財布へ

母が長年愛用していた遺品であるハンドバックから長財布に再生してみました。
嫁いだ娘が是非お婆ちゃんの形見として使いたいというので長財布にしてみました。

分解から再生までを紹介したいと思います。
素人のレザークラフトなので雑な仕上げの部分があると思います。

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上は、母が長年愛用していた遺品のハンドバックです。
素材は、牛革に爬虫類(多分トカゲ?)の革を貼り付けた品のあるバックです。

姉たちに譲ろうかと思いましたが、貰い手がなくそのまま仕舞って在りました。
下は、留め金部分などを外したハンドバックです。

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本体の大きい革が2枚、マチ部分2枚に分解しました。
長財布の出来上がりの寸法を測ると、大きい革1枚だけで作れそうです。

柄的に良い部分を切り取り、柔らかい牛革の裏革を本体に張り付けました。
ここで問題が、本体の革に膨らみを持たせるため革スキの筋が数本入っていました。

仕方が無く、筋を平らにする為に水に漬けて筋部分を伸ばしてみました。
しかし、これが思わね結果に。

本体の表面に張られた爬虫類の革が裁断面から剥がれてきたのです。
剥がれた部分を接着剤で処理したのですが、完成後使い込んでいて剥がれてこないか心配です。

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下は、裁断したパーツを組み合わせた写真です。
財布の留めは、マグネットにしてみました。

中央には、希望通りの小銭入れを付けてみました。
右は、財布の表側です。

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お札を入れられるようにマチを付けてみました。
小銭入れの裏は伸びが効く柔らかい革を使いました。

蓋の裏側には、カード類が入るようにしてみました。
これで、結構収納できると思います。

小銭入れの留めはボタン止めにしました。
菱目打ちで張り合わせる縫いの部分を全て開け麻糸で縫います。

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私の不得意なコバ部分は細かい紙ヤスリで仕上げ、トコノールを数回塗ります。
コバにテカリを出すため手作りの竹へらの表面で手触りよく滑らかに仕上げてみました。

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最後に表面をレザーコートを塗って完成です。
ハンドバックの取っ手の取り付け部分の穴は同じ革で埋めてみました。

下左は表面。右は裏面です。

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残りの大きな革が一枚あるので、妻用に免許証入れを作る予定です。