母のハンドバックから免許証入れ

三十数年前に妻の免許証入れとして本革で作成したケースが破れてしまった。
染色からカービングまでレザークラフトを始めた初期の作品でした。

カービングは見様見真似でとても見られたものではなかった。
子供が描いたような図柄で恥ずかしい。

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私にとっても想い出のある革ケースなので使える部分だけ切り取って再生してみました。
特にカービングは残しておこうと思いました。

下は、免許証が入る部分で蓋をすると隠れるようにした覚えがあります。
下右は、母の遺品のハンドバックの表面に使われていた革です。

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下左は、配置した写真です。
右は、縁を接着して縫い合わせた写真ですが、元の菱目穴と新しい菱目穴が合わずに縫い目が二重になってズレてしまいました。

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今回は、不得意だったコバ上げも紙やすりとトコノールで丁寧に仕上げてみました。
下は、ケースの表側で留め金はボタン留めにしてみました。

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最後の仕上げにレザーコートを塗って完成です。
下は、閉じたケースの表側と裏側です。
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ハンドバックの革がまだ残っているので、私のすぐ上の姉に母の形見として小銭入れを作ろうかと考えています。