南摩ダム建設事業の意義を問う市民集会を公聴して(栃木市) - DamsiteBlog

南摩ダム建設事業の意義を問う市民集会を公聴して(栃木市)

| コメント(0) | トラックバック(0)

講演会

2月6日、栃木市栃木文化会館で開催された"思川開発事業(南摩ダム)と県南市町~マズくて高い水はごめんだ~"を公聴してきました。

主催は、ムダなダムをストップさせる栃木の会・思川開発事業を考える流域の会・市民オンブズパーソン栃木で、午後1時30分から午後4時30分まで3時間の講演会でしたが興味ある多くの人たちが参加したようでした。

講演内容は、
 思川開発は本当に必要なのか、その虚構を解明する(島津睴之氏・水問題研究家)
 南摩ダム予定地の環境(高松健比古氏・栃木県自然保護団体連絡協議会代表)
 思川開発事業をめぐる裁判の経過(大木一俊氏・弁護士)
 思川開発事業が県南市町の水道に与える影響(早乙女正次氏・元栃木県職員)
 南摩ダム予定地の鹿沼市の現状(高松健比古氏・栃木県自然保護団体連絡協議会代表)
 栃木市議会での思川開発事業に関する発言(内海成和氏・元栃木市議員)

各氏、大型のプロジェクターを使いながらの講演でした。(下3枚)

最後には、質疑応答があり参加者からの質疑に各氏丁寧に応答して下さいました。(下右)

講演会 講演会

講演会 講演会

下は、配布された資料の一部です。(53ページあります)
資料の一部は水源連のサイトで見ることが出来ます。

講演会 講演会 講演会

後記として私の感想。

講師の各氏による講演は、南摩ダムがいかに無駄なダムであるかを今迄の経緯と共に大変分かりやすく丁寧に説明されていました。
今まで知り得なかった思川開発事業をめぐる裁判の経過なども大木一俊氏の詳しい経過報告で確認でき、この問題について大変ご苦労された事など。只、法律の面では疎い私なので難しい問題では理解できませんでした。
南摩ダム周辺の環境に関する問題や、南摩ダム建設後の利水に関する問題など利用する私たちが負うべき水道料金などの改定などには大変関心がありました。
今日の産経ニュースでは、建設工事が事実上凍結となった大戸川(だいどがわ)ダム(大津市)について、国土交通省近畿地方整備局は8日、河川掘削などほかの治水対策案と比べ「ダムが最も有利」との評価を自治体側に示した。自治体側の同意が得られれば、凍結見直しにつながる可能性もある。
この様な最新のダム検証に関わる記事をみると、現在検証中である南摩ダムの行く末が案じられてしまいます。
私としては一介の傍観者に過ぎませんが、ダム建設の構想が1964年に発表されてから半世紀が経過し、今なお燻る南摩ダムの現状をカメラを通して記録してゆこうと思っています。

南摩ダムに関する参考サイト
八ッあしたの会
水源連
鹿沼のダム(ダム反対鹿沼市民協議会のサイト)
思川開発事業の関係地方公共団体からなる検討の場(第5回幹事会)の議事録
大規模な治水事業(ダム、放水路・導水路等)に関する会計検査の結果について

にほんブログ村 地域生活(街) 関東ブログ 栃木県情報へ にほんブログ村 環境ブログ エネルギー・資源へ Twitterボタン

トラックバック(0)

トラックバックURL: http://maywind.sakura.ne.jp/mt-604/mt-tb.cgi/85

コメントする

          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

記事一覧

アーカイブ

ダムin栃木map

  • ダムin栃木(旧)
    栃木県内のダム施設約30数ヶ所を紹介しています。
  •    
  • 風のつぶやき!
    南摩ダムにて(旧)に掲載していた2004年11月から2011年4月までの南摩ダムに関する記事を紹介しています。