栃木県那須塩原市塩原温泉新湯にある共同浴場中の湯を紹介します。
中の湯は、塩原温泉から川治温泉に抜けるに日塩もみじラインの途中にある新湯温泉の中にあります。
中の湯の裏手には荒々しく剥き出しになった岩山(硫黄山)があり、山肌からは噴煙が立ち上っています。
中の湯は、浴室が男女別になっており混浴ではありません。
入口には、入浴の料金箱があり300円を入れて入ると狭い脱衣場があります。
脱衣場には棚があるだけで洗面所などは無い質素な作りです。
泉質は、単純酸性硫黄温泉(硫化水素型)pH2.6
温泉は、白く濁り、硫黄臭で口に含むと苦みがあります。
泉温は、79.2℃と高温です。(浴槽の中は水でうめて43℃位かな)
当然、天然温泉100%の源泉掛け流し、加温・加水・循環無し。
効能は、神経痛・筋肉痛・関節痛など。特に、神経痛・リウマチなどに効果があります。
入浴料金は、 300円。(入り口にある集金ポストに入れる)
営業時間は、7:00~18:00
浴室内は、全面無垢の板張り(杉かな?)でとても癒されます。
只、壁板への落書きには閉口してしまいました。
下右は、源泉の汲み上げポンプで中の湯、寺の湯、白樺荘、下藤屋などへ供給されています。
中の湯の奥には新湯温泉神社が祀られています。(下左)
奈良時代から湯治場として栄えた元湯の旧元湯温泉神社に永正15年に建立されたそうです。
元湯千軒と呼ばれ会津方面との往来も盛んでした。
石燈籠形の石幢は刻銘文によると永正15年4月吉日願主昌泉が悪疫流行を治るために旧湯本村温泉神社に奉納したものだそうです。
下右は、共同浴場むじなの湯への道標です。
中の湯の裏手に荒々しい山肌を剥き出しているのが新湯爆裂火口跡です。
中の湯脇の道から見学することが出来、硫黄臭が漂う荒々しい状景に圧倒されます。
万治2年の大地震による地滑りのため、元湯千軒といわれ栄えていた元湯温泉が埋没してしまいました。
住民は神社仏閣とともに元湯より現在の新湯に引っ越してきて、新湯噴火口の温泉を利用して温泉地を開きました。