栃木県那須塩原市塩原温泉新湯にある共同浴場寺の湯を紹介します。
寺の湯は、塩原温泉から川治温泉に抜けるに日塩もみじラインの途中にある新湯温泉の道の脇にあります。
荒々しく剥き出しになった岩山(硫黄山)からは噴煙が立ち上り、その真下に寺の湯があります。
寺の湯は、共同浴場でただ一つの混浴。新湯温泉にはその他、むじなの湯と中の湯があります。
入り口は1か所でドアを開けると両脇に棚があるだけの脱衣所があります。
1坪位の木枠で出来た浴槽が2カ所。硫黄泉特有の濁りがありそれぞれ濁り具合が違います。
洗い場は、木の床で水道の蛇口が一つ有るだけ石鹸やシャンプーなどはありません。
温泉場では懐かしいケロリン桶が数個置いてあるだけです。
昔懐かしい温泉場の風情が色濃く残る共同湯ですよ。
※ 共同湯(共同浴場)は昔、惣(総)湯とか大湯とか元湯などと呼ばれていた。
共同浴場と呼ばれる様になったのは、明治以降です。
共同湯は、温泉資源を守る地域共同体(集落や村)が共同で管理運営し、利用し合う浴場。
(温泉批評2015秋冬号より抜粋)
泉質は、単純酸性硫黄温泉(硫化水素型)
温泉は、白く濁り、硫黄臭で口に含むと苦みがあります。
泉温は、65.8℃と高温です。(浴槽の中は水でうめて43℃位かな)
当然、天然温泉100%の源泉掛け流し、加温・加水・循環無し。
効能は、神経痛・筋肉痛・関節痛・慢性消化器病・糖尿病・切り傷・火傷など。特に、皮膚病、水虫、やけどなどに効果があります。
入浴料金は、 300円。(入り口にある集金ポストに入れる)
営業時間は、7:00~18:00
寺の湯は、ここで唯一の混浴湯。
3人ほど入っていましたが初老の夫婦が入ってきました。塩原温泉の中でも鄙びた風情が好きで良く来るとの事。
茨城県から来たそうですが夫婦揃って湯に浸かり、5人で世間話や温泉情報などを交換し合って1時間ほど湯あみしてきました。
温泉場で味わえる素朴で和やかな雰囲気。これが好きですね。
下は、入り口にある注意書きですがリウマチや胃腸病にも良いそうですね。
右は、温泉効能表。
寺の湯は、下右に書いてあるように昔「円谷寺」というお寺がありその境内には温泉の浴場があったそうです。 現在は廃寺となっていますがその昔を偲び「寺の湯」の名がついています。
閑話休題
来る時に、矢板市八方ヶ原の八方湖に寄ってきましたが紅葉は終わり。
数年前に見た紅葉には出会えませんでした。
ここから、反対側の山を下って塩原温泉新湯に出ましたが山の中腹までは見事な紅葉。
しかし、塩原温泉での色づき具合はまだ。11月上旬ごろが見ごろでしょうか。