栃木県那須郡那須町湯本の老松温泉の喜楽旅館を紹介します。
喜楽旅館は、国道17号線(那須街道)を北に向かい那須郵便局手前の湯川に掛かる橋の手前を右手に入った突き当りにあります。旅館の100m手前に駐車場がありますので車を置いてそこから歩いて行きます。(車では通り抜け出来ないみたいです。)
細い道を歩いて行くと左手下に旅館の屋根が見え、その奥の右手に事務所らしき建物がありそこで入浴料500円を払います。
温泉の入り口は事務所の向き合いにあり、そこからスリッパに履き替えて階段下の浴場へと向かいます。(下写真)
上左から、旅館の入り口に掲げられた看板。踊り場のある木製の周り階段。
浴場手前に置かれた洗面台。
下左から、浴場への廊下。奥には客間があるみたいです。
浴場の入り口と脱衣場。
下は、浴室内です。
お客様が少ないせいか、今回は奥の浴槽のみ湯が張られていました。
湯口にコップが置いてあるということは、飲泉が出来る事ですね。
下右は、湯が張られていない浴槽の内部です。
浴室内は全て無垢の木材を使っていて年輪を感じます。
木枠には長年使った証が深く刻まれていました。
帰り際、ご主人に声を掛けると自家源泉を見せてくれました。
10段ほどの狭い石段を降りると右手に源泉がありました。
源泉からは地下道にホースを通して浴場まで引いているみたいです。
泉質は、アルカリ性硫黄泉。
温泉は、自家源泉掛け流し乳白色の硫黄泉で硫黄臭があります(それほど酷くない匂い)。
浴槽の湯温は41℃位で長湯するには最適です。
飲泉ができ、特に胃腸病に良いみたいです。糖尿病にも良いらしいですよ。
コップが置いてあったので飲んでみましたが硫黄泉特有の渋みを感じました。
日帰り入浴料金は、 500円(大人)300円(子供)。
営業時間は、8:00~20:00。
上中央は、崩れ落ちてしまった木造の客間、かな?
右は、旅館脇にひっそりと建っていた石仏。何となく寂しそうです。
下左は、喜楽旅館の全景。左奥には廃墟となったホテル跡がみえます。
下右は、駐車場にある記念碑かな。那須の珍湯と刻まれていますね。
でも、何が珍湯なのかな?
喜楽旅館(老松温泉)
栃木県那須郡那須町湯本181
TEL 0287-76-2235
閑話休題
宿のご主人とちょっと話してみたのですが、やはりネットでも話題になっているように近いうちに廃業を考えているようですね。
崩れに任せた建物などをみても、その様子が見て取れますね。でも残念。
珍湯と言うぐらいに体にも良い評判の温泉ですからこれからも続けて頂きたいのですが。
でも、深刻なご事情があるみたいですね。
全国的にも評判の良い温泉なので、テレビなどのマスコミからも取材の依頼があるそうですよ。
那須温泉の湯本でも休業や廃業が多くなり、昔の華やかな温泉場というイメージがなくなってきていますね。
これも時代の流れ、仕方がないのでしょうね。
ここから、上の方に上がると有名な鹿の湯があります。何時行っても混んでいるのでまだ浸ったことがありません。
鹿の湯界隈in那須湯本