栃木県大田原市山の手にある下野三十三観音霊場第九番札所 龍頭山 龍泉寺です。
龍泉寺は、大田原市の東方旧陸羽街道の蛇尾川沿い付近にあるお寺です。
近くには、大田原神社や大田原城址公園などがあります。
石門の奥には駐車場があり、山門からは朱色の本堂が見えてきます。
山門の右手には石像が立ち並びその脇には手水舎があります。
ここで手水、嗽をして身を清め本堂へ。
境内の中央にある本堂は今まで見てきた造りとはまるで違った感じがします。
屋根には鴟尾(しび)が上げられ、住職の話では奈良の秋篠寺を模して建立したそうです。
龍頭山 龍泉寺は、真言宗智山派のお寺で千手観世音菩薩像をご本尊としています。
その歴史は古く、1494年に大俵康晴(大田原氏の始祖)が狩野庄福原郷水口(大田原市町島)に城を築き、城の西方に龍泉寺を移して菩提寺・祈願寺としたそうです。(現在の菩提寺は龍泉寺の隣にある光真寺です。)
龍泉寺の境内に咲いていた蓮の写真も公開しています。
蓮と寺 四題(Maywindのつぶやき)
御朱印を頂く間、本堂を見学させて頂きました。
本堂は2001年に再建され、その様式は奈良の秋篠寺を模したそうです。
材料の木柱は桧造りで、奈良桜井から桧材を調達したそうです。
私も材木屋に長年居たので木材については良くわかりますが、龍泉寺で使われた桧材には驚きました。
丸柱が十数本使われているそうですが無垢で無節、これは見事の言葉に尽きました。
栃木県内ではこれだけの材料は揃わないでしょう。
やはり、尾州か尾鷲か飯能辺りかな。
多分、建設費用も数億円(十に近い)は掛かっているのかな?
下は、屋根に付いた風鐸と鴟尾(しび)。
下右は、龍泉寺で頂いた御朱印です。
龍泉寺の動画を撮って見ました。
龍泉寺
栃木県大田原市山の手2丁目9-2
TEL 0287-22-2978
閑話休題
帰りには龍泉寺の東にある大田原城址を散策してきました。
大田原城は、大田原資清(すけきよ)によって築城され、天文12年(1543)あるいは天文14年(1545)にそれまで本拠としていた町島(まちじま)の水口居館(みなくちきょかん)(市指定史跡)から移ったといわれます。以後、明治4年(1871)の廃藩置県にいたるまでの大田原氏の居城でした。(大田原市サイト)
蛇尾川沿いの小高い丘にある城跡は整備され大田原市民の憩いの場となっているそうです。
土塁跡には大きな桜の木があり、春4月には桜祭りが行われるそうです。
下は、土塁跡。
下左は、本丸跡。
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