栃木県大田原市堀ノ内にある下野三十三観音第十番札所岩谷観音の紹介です。
大田原市より国道461号線を東進して黒羽町へ向かいます。
黒羽町より那珂川を渡って1.5kmほど行き、左手に曲がって県道27号線に入ります。
そこから1kmほど行った左手の山の中に岩谷観音があります。
秋暑の中、日差しを遮る参道には心地よい空気の流れ。
細い参道には、秋を告げるかのように真っ赤な彼岸花が咲き始めていました。(上・下写真)
参道を登りきると、鬱蒼とした杉林の中に観音堂があります。
左手には、お地蔵様が鎮座しています。
境内の右手には杉の巨木が2本。左手には、石仏群。(下写真)
白木造りの観音堂にはご本尊の千手千眼観世音菩薩がと本尊の御前立像が祀られています。
木造千手千眼観世音菩薩坐像は、室町時代の制作と云われています。
参道入り口の左手から石段を登ると馬頭観音を祀った馬頭堂があります。(下右)
※ 馬の頭を頂いた観音様の姿を見て馬とともに生活する当時の人々が馬の無病息災を祈る民間信仰が生まれ、農家では農耕馬の馬の産地では生まれ育つ仔馬たちのそして馬によって稼いでいた人々にあっては馬と歩む道中の安全を祈ったり死んでしまった馬の冥福を祈ったりそんな理由で馬頭観音は作られたといわれております。
下は、参道脇で咲き始めた彼岸花。
下右は、岩谷観音の御朱印です。
御朱印は、参道入り口の右手にある電気工事店「はなやま電設」様で頂くことが出来ます。
下は、岩谷観音の動画です。
岩谷観音
栃木県大田原市堀之内
閑話休題
岩谷観音は山の中腹にありますが観音堂の裏手には岩谷要害跡があります。
今でも、土塁と空堀が残され竪堀も見ることが出来るそうです。
岩谷要害の城主は後に黒羽城主の大関氏に仕えた角田氏であるといわれています。
要害跡には、境内左手にあるお地蔵様脇から登ることが出来るそうです。
岩谷観音とまむし (歴史的風土のなかの黒羽の民話より)
参拝後、黒羽町にある那須三十三所観音霊場第一番の明王寺で参拝し、御朱印を頂いてきました。
明王寺は、後日、霊場巡礼in栃木で紹介したいと思います。
那須三十三所観音霊場巡り(Maywindのつぶやきより)
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