栃木県矢板市寺山にある下野三十三観音第七番札所与楽山観音寺です。
寺山観音寺は高原山の山懐、矢板市中心地から県道272号線で北西に5kmほど。
寺山は山間にある10軒ほどの集落で観音寺は静寂の中に佇んでいました。
杉木立の中の参道を行くと朱に染められた立派な山門(仁王門)があります。
圧倒するように両翼を広げたような山門には霊気さえ感じさせられます。
両脇にある阿吽の仁王像を見ながら山門を潜ると大同元年(806年)に再建された本堂があります。
寺山観音寺は、724年に行基が建てた法楽寺が始まりとされます。
真言宗智山派のお寺で千手観音菩薩像を本尊とされています。
白木造りの本堂には古刹を感じさせられます。
拝殿では手を合わせて合掌。無事を祈りました。
本堂の前には水子地蔵尊が祀られ、その脇には洗心童子の像が建っていました。
また、仁王門の脇には樹齢約350年と云われる大イチョウがあります。
そして、その前にはゆうれいの腰掛石なるものが置かれていました。
下は、本堂脇にある山門と懐かしい庫裡かな?
下左は、境内の高台にある鐘楼。ここから矢板市街が眺望できます。
下右は、県道272号から寺山への入口。
下は、寺山観音寺の案内板とここで頂いた御朱印です。
与楽山観音寺(寺山観音寺)Wikipediaより
栃木県矢板市長井1875
閑話休題。
御朱印を頂く間、おばあちゃんにリーダー講習会でお世話になった事を話しましたらその頃の懐かしいお話を聞くことが出来ました。
また、手厚いおもてなしも受け懐かしい一時を過ごしてきました。
帰りにはお土産まで頂きまして、おばあちゃんありがとう。
私が中学3年生の時、リーダー講習会として郡内の各中学校から5人ほどが選ばれ2泊3日の合宿がありました。その時の会場となったのが、ここ寺山観音寺です。
十年ほど前に訪問し寺の奥さんに庫裏を案内して頂いた。 ここで皆さんが寝起きして食事をとった所ですよ。と奥さんに言われたときにはあまりの狭さと天井の低さに驚いてしまった記憶がある。
講習会は夏休みの期間で蝉の声で寺全体を包んでいた中での合宿でした。 たしか、家から米5合と箸を持ってがたぼこ道を先生に送って頂いた想い出があります。 特に印象に残っているのは、夕方になるとヒグラシが鳴き始め2泊3日とはいえホームシックになったこと。 裏山にあるみつもち山にハイキングしてその途中沢の川原で飯盒炊爨をしたこと。 そして、最終日には楼門の前の広場でキャンプファイヤーをしたことなど、今でも鮮明に覚えている。
それから、近郊にある日帰り温泉。
お勧めは、赤滝鉱泉でしょうか。
赤滝鉱泉は、山の中の一軒宿。泉質は鉱泉だがなかなかの風情です。
私も一度だけ訪れてみましたが残念ながら休日のため浸ることは出来ませんでした。
機会が有ったらのんびりと浸かってみようかと思っています。
因みに、寺山観音寺近郊には寺山鉱泉、小滝鉱泉があります。
いずれも山の中の一軒宿で泉質は鉱泉ですがそれなりの趣きがあります。
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