栃木県日光市足尾町銀山平公園内の国民宿舎"かじか荘"にある"庚申の湯"に行ってきました。
ここは、日本の近代産業発祥の頃、銅山の町として栄えた足尾銅山の旧小滝地区奥にあります。
足尾銅山は閉山してしまいましたが、繁栄した頃の面影のみ知るところです。
上は国民宿舎"かじか荘"の全景。
下は、庚申の湯の内湯です。 泉質はアルカリ単純泉で無色無臭、神経痛・関節痛などに効能があるそうです。
また、肌がすべすべになるので"美肌の湯"ともよばれています。
下は、露天風呂で循環はしていますが源泉を利用しています。
露天風呂から見る風景は最高で、紅葉の最盛期には素晴らしい風景に出会えるそうです。
この時は入浴客が私ともう一人の二人しか居りませんでした。 露天風呂は独り占め、目の前に広がる大自然を満喫してきました。 そして、何時もの如く入浴客との談笑。 78歳のご老人でしたが、なんと愛知県からキャンピングカーで来たとの事。 7月から車に寝泊り自炊しながら湯行脚を楽しんでいるそうでした。 ご老人が言うには、栃木県には素晴らしい温泉地が沢山あり羨ましいとの事。 来年の初夏ごろまた栃木に来て、今度は男体山に登る予定だとおっしゃっていました。 賑やかな温泉施設では湯船でこのようなおしゃべりはあまり出来ませんが、あまり有名でないこじんまりとした温泉場ではこのような素晴らしい会話が楽しめます。
また、入浴客が居なければ浴室内の写真も遠慮なく撮れますから。
下三枚が、庚申の湯の成分表です。
ここ銀山平にはもう一つの温泉施設があります。 "かめむら別館"といい、本館は足尾市街にあるそうです。
泉質はかじか荘の庚申の湯と同じアルカリ性単純温泉です。 しかし、私も立寄りしようかと連絡してみたのですが残念ながら立寄り湯はやっていないとの事でした。 湯に入るには宿泊しなければならないみたいです。
下は、かじか荘脇にある庚申山の道標庚申山の案内。
庚申山は特別天然記念物のコウシンソウの自生地でもあります。
この林道から備前楯山を巻いて足尾ダムに抜けることが出来ます。 これからの時期、紅葉が素晴らしいですよ。
下は、旧小滝抗口、旧小滝橋の様子と旧小滝鉱の案内です。 1885年に開抗され1954年に廃抗されました。
足尾銅山は二十年ほど前にモノクロフィルムで撮ったことがあり、私のサイト"五月の風"に掲載してあります。
写真集"閉山"
下は、現在の小滝の里の様子です。
ここは、小滝地区の中心で最盛期の大正年間には一万余人の人達が働いていた所です。 しかし1954年(昭和29年)に閉抗され、今はその当時の面影すらありませんでした。
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