つららの想い出

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   つらら

昔撮った写真のネガケースを整理していたら懐かしいネガが出てきた。
ネガケースには昭和47年2月とある。
多分、一眼レフカメラアサヒペンタックスSPを買った翌年に自宅を撮った写真だと思う。
栃木県南部地方も今年になって二度積雪があった。
見つけたネガフィルムをスキャンしてみると、今年一度目に降った雪の様な感じがする。
この写真を見ると子供の頃の懐かしい想い出が目に浮かぶ。

栃木の県北地方に育った私が小学生の頃、雪が降ると子供の膝ほど積もった。
真っ白な日光連山が真っ青に晴れ渡った空に眩しく輝いている。
周辺の田畑は朝日に輝き、真っ白な銀世界。
綿入れ半纏を羽織った私は親父の薄汚れた軍手をはめて銀世界の中へ。
砂利道の通学路は、雪の重みでしなった竹が行く手を阻む。
真っ白な雪道には、ただ一本だけ轍が付いている。
多分、新聞屋の自転車だろう。
被った雪でしなった竹を足で蹴飛ばすと、竹は重荷を解き放すかのように雪を散らしながらキラキラと空に舞い上がる。
家に戻ると父は綿の手拭で頬被りし、積もった雪を箒で掃いている。
母は、竈(かまど)の前に屈み込んで湯を沸かしている。
煙突下の軒に垂れ下がったつららは光を受けてキラキラと輝いている。

朝餉きて 湯気の向こうに 軒つらら (詠み人樋山)

そんな遠い昔の懐かしい光景が目に浮かんでくる。

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