一握の砂(石川啄木)

石川啄木

25日の読売新聞日曜版の名言巡礼に石川啄木を紹介する記事が載っていました。
石川啄木は明治19年(1886年)2月10日岩手県南岩手郡日戸村で生まれました。
父は曹洞宗常光寺の住職で啄木の上には二人の姉がいました。
その後、渋民尋常小学校から旧制の盛岡中学校に進学して作家野村胡堂金田一京助らと出会い文学の世界を目指しました。
しかし、中学校を中退した後岩手県渋民村に戻ったが1年後には北海道を放浪し病苦と貧苦にあえぎ1912年に肺結核で死去した。

若い頃の私は、石川啄木八木重吉などの詩集が好きでよく読んでいた覚えがあります。
特に、1910年に出版した「一握の砂」が好きで暗誦出来るほど読んだ覚えがある。
中でも特に好きなのは有名な下の四詩でしょうね。
母のことを想い出したり、故郷の山河を想い出したりと。

たはむれに母を背負ひて
そのあまりの軽きに泣きて
三歩あゆまず

はたらけど
はたらけど猶わが生活楽にならざり
じっと手を見る

ふるさとの訛なつかし
停車場の人ごみの中に
そを聴きにゆく

ふるさとの山に向かひて
言ふことなし
ふるさとの山はありがたきかな
(青春の詩集 石川啄木詩歌集より)

下は、私が今でも時々訪れる栃木県鹿沼市上南摩地区
上南摩に行っては幼い頃見た懐かしい故郷を想い出していました。
しかし、このような光景は今は見ることが出来ません。

上南摩にて 上南摩にて

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