脱ダムは遠のく 気になる記事

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南摩ダム予定地

写真は、現在ダム検証中の南摩ダム建設予定地です。(2015年11月撮影)

南摩ダムは、1964年に構想が発表され1969年に実施計画調査されました。
翌年の1970年には、利根川・荒川水資源開発基本計画の改定に基づいて思川流域の洪水調整と首都圏・栃木県南部の水需要の確保を目的として思川の河川総合開発事業(思川開発)が計画されました。
水資源機構としては、2010年の竣工を目指していました。
この間、地域住民の反対運動や公共事業の見直し等により当初の計画も縮小されました。
2001年には、長い間膠着状態だった水没地域住民との補償交渉も妥結して、76戸の地域住民の移転も完了しました。
しかし、2009年には政権交代による"ムダなダムの見直し"により建設途中の南摩ダムもその対照となりダム建設が凍結されました。

南摩ダム予定地 南摩ダム予定地

上は、工事中の南摩ダム建設予定地。
左は、県道付け替え道路4号トンネルより8号橋(2010年8月撮影
右は、県道付け替え道路展望台より(2011年7月撮影

そして現在、ダム検証中によりダム本体と付帯工事は一部を残して中止されています。
12月28日、東京新聞に気になる記事が載っていました。

安倍政権下で、国や独立行政法人「水資源機構」が建設するダム事業の予算が増え続けている。「できるだけダムに頼らない治水」を掲げた民主党政権下の2010年9月にダム事業の是非の検証が始まったが、多くが「継続」と判断され工事が本格化した。
検証の対象となったダム事業は30で、これまでに判断が下されたのは23事業。うち8割近い18事業が「継続」で、「中止」は5事業にとどまる。
検証対象のダム事業は着手した工事は続けるが、新たな段階に入らなかった。
検証で「継続」が増え、ダム予算も積み上がった。第二次安倍内閣発足後の13年度当初予算は約1,275億円。24日に閣議決定された16年度当初予算案では約1,453億円と、11年度と比べ2割近く増えた。(東京新聞より一部抜粋)

南摩ダムは現在検証中ですが、ダム検証の結果の成り行きが大いに気になります。
私も、南摩ダムには非常に関心があり2003年頃から撮り始め現在に至っています。
最近は、月に一度は現地に入り変わりゆく上南摩を撮り続けています。
南摩ダムにて

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